動楽亭
ざこばさんが作った動楽亭に行ってきた。1日から10日まで毎日出演者が日替わりで高座に上がる。米朝事務所の落語家のみの寄席だがそこは大所帯で飽きることはない。周囲の喧騒はすごいが寄席は静かそのもので別世界。周りは新世界。
- 演目は
- 鞠輔 花色木綿
- まん我 たいこ腹
- 米紫 掛け取り
- 米輔 悋気の独楽
- 中入り
- 団朝 秘伝書
- ざこば 鉄砲勇介
開口一番の鞠輔さん。初めて耳にする名前。もちろん顔も知らない。高座に上がったのは可愛い女性だった。鞠輔ちゃんと呼びたいほど。名前には師匠の名前の一文字を貰うのが習わしなので米輔さんのお弟子さんだと見当はつく。便利なシステムだなぁ。入門したのが今年の4月でまだ湯気が立っている。一門だと西の旅が多いが、きょうは花色木綿。ハキハキしたよく通る声でスタート。何度か噛んだり会話の部分で二人が入れ替わったり。噺が詰まると横から師匠からのお助け。動転したのか扇子を舞台下まで。でもお客さんはハラハラドキドキしながらも心中では声援を送っているはず。誰だって初めから思うようには出来ないもん。彼女には長く感じたに違いない花色木綿を終えたあと、普段の成果を発揮できなかった悔しさを表情に出して退席。あの表情はダメかと思う。悔しさは心の奥に秘めてこれから頑張って欲しい。